宝塚の街を象徴する建築美
ホテルの外観は「阪神間モダニズム」と称される旧ホテルのクラシカルなデザインを継承。温もりが感じられる色彩や、ヨーロッパの技法を取り入れた細やかな装飾などを復元しました。
ホテルの建築美を象徴する、美しい植物モチーフのレリーフが施された切妻屋根。
屋根のフォルムや破風の浮き彫り彫刻は、1920 年代当時にドイツで流行していた美術様式(流麗な曲線で動植物を図案化する装飾様式など)が用いられました。
ルネサンス風の様式建築を基調にした、アーチ型の窓やエントランス。他にも半円形の屋根やドーマー窓、逆台形型の窓など、様々な所に当時の装飾が引き継がれています。
旧ホテルの建築は地元の建築家・古塚正治氏によるもの。フランスやドイツ、イギリスなどの海外滞在を経験した古塚氏のモダニズム溢れる感性が随所に散りばめられていました。
- 阪神間モダニズム…
- 明治後期から大正、昭和戦前期にかけて、大阪と兵庫県・神戸間(阪神間)のエリアで生まれた、近代的な芸術や文化、生活様式とその時代状況。