
1. 宝塚の街を象徴する
建築美
ホテルの外観は、阪神間モダニズムと称される旧ホテルのクラシカルなデザインを継承。
温もりが感じられる色彩や、ヨーロッパの技法を取り入れた細やかな装飾などを復元しました。
※阪神間モダニズム…
明治後期から大正、昭和戦前期にかけて、大阪と兵庫県・神戸間(阪神間)のエリアで生まれた、近代的な芸術や文化、生活様式とその時代状況。

宝塚ホテルの建築美を象徴する、美しい植物モチーフのレリーフが施された切妻屋根。
他にも半円形の屋根やドーマー窓、逆台形型の窓などが再現されています。

1920年代当時は、流麗な曲線で動植物を図案化する装飾様式など、ドイツで流行していたユーゲントシュティールの影響下にあり、屋根のフォルムや破風の浮き彫り彫刻にもその様式が用いられました。
※ユーゲントシュティール…
ドイツ、オーストリアにおいて19世紀末から20世紀の初頭にかけて流行した美術様式、またその運動。

建物を特徴づけるアーチ型の窓やエントランスはルネサンス風の様式建築を基調にしており、ヨーロッパの伝統的なモチーフを組み合わせた装飾が、華やかな印象を創り出しています。

旧ホテルの建築は地元の建築家・古塚正治氏によるもの。フランスやドイツ、イギリスなどの海外滞在を経験した古塚氏のモダニズム溢れる感性が随所に散りばめられ、不変の輝きを放っていました。
受け継がれた歴史を大切にし、これからも変わらず愛される街の象徴としてお客さまをお迎えいたします。
