肖像画

8. ホテルの新たな
象徴となった肖像画

肖像画は、ロビーに飾られている緞帳の原画の作者でもある、小磯良平氏の作品。
小磯画伯が1956 年に描いた油彩画「婦人像」のうち、和装姿の八千草薫さんを描いた複製パネルです。

八千草さんは、1955 年上映の東宝によるイタリアと日本の合作映画『蝶々夫人』で“日本人女性の象徴” としてヒロインを演じています。小磯画伯は、この八千草さんに感銘を受け、当時の週刊誌の表紙モデルとして、和装姿の清楚な八千草さんを描きました。

週刊誌の為に描かれたこの作品は当時、読者アンケートで1位になりました。
女優業が大変お忙しい中で描かれたそうですが、あっと言う間に書きあがったとお話しをされていたそうです。ご主人の話では「和装」が女優の八千草さん、「洋装」がプライベートな八千草さんであるともおっしゃっていたそう。
「和装」を描いた後に「洋装」も描かれ、この二つの絵は「小磯良平美術館」に所蔵されています。

肖像画

古典的な西洋画家の技法を得て、丹精な人物画を描いた小磯画伯。
清く正しく美しくの教えを受け継ぐ宝塚歌劇団。
そして、社交の場として西洋文化を広めるさきがけとなった宝塚ホテル。
三者に共通するのは、モダンな感覚、気品あふれるスタイルです。
この3つのハーモニーが、ホテルの新しい象徴として、お客様の夢のつづきとなって響き合うことを願い、展示が実現しました。

ロビー

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