MAIL MAGAZINE Vol.12 2019
ネーミングはダジャレばかり。
平日昼間も大賑わいの神田の新スポット
以前このコラムで、コスプレを嗜む外国人観光客の密かな人気スポットとして紹介した神田明神。実は長い境内工事の末、昨年12月にある建物がオープンした。それが神田明神文化交流館「EDOCCO」。「伝統×革新」を旗印にした地下1階、地上4階のガラス張りの設えだ。
2・3階はエンターテインメントからビジネスまで使える「神田明神ホール」、4階は神田明神主催の直会などを行う屋上庭園を備えた「令和の間」。地下1階は、伝統芸能や着物・和食文化を体験できる「EDOCCO STUDIO」がある。多くの方が訪れる1階は東京・多摩産材のスギやヒノキで作られ、木の香りの漂うほっこりとしたインテリアが基調。神札授与所や御参拝受付のほか「EDOCCO SHOP『IKIIKI』」や「EDOCCO CAFE『MASUMASU』」があり、連日賑わっている。
「EDOCCO SHOP『IKIIKI』」は、“粋”と“いきいき”を掛けたグッズショップ。デザイン性に富んだ御朱印帳や手ぬぐいをはじめ、商売繁盛にご利益のある神田明神ならではのマトリョーシカ招き猫やマンガ『こち亀』の「神田明神奉納絵巻ミニチュア化!!の巻」、さらに神具セット、お酒、お水、お塩、お箸などは祈祷済みの商品が置いてある。
「EDOCCO CAFE『MASUMASU』」もショップ同様、“升”と “ますます（商売繁盛）”の掛け合わせた店名が面白い。日中はランチとスイーツ、18時以降はおでんと厳選した日本酒が楽しめる。私がオーダーしたのは「枡パフェ」。五合枡のどこにスプーンを入れるかによって、パフェの味が違うのだ。左手前はカリッと香ばしいお米で作られた“ぶぶあられ”と抹茶アイス、左奥はオリジナルの抹茶マスカルポーネと自家製白玉。さらに右奥は抹茶アイスと柚子皮入りのソース、甘納豆といったように、内容がランダムに入っている。平日だというのにカフェ内はほぼ満席。店内中央にある大きな木を囲んだ席は、携帯の充電が可能だ。
もう1つオススメ商品がある。「神社声援」という名のジンジャーエールだ。瓶の下に生姜が溜まっており、瓶を振らずに30秒ほど逆さまにして飲む。炭酸はやや弱めだが生姜がきいており、自家製の味なのでぜひ試してほしい。また地下1階にはレンタルショップ「j-culture 着物屋」があり、外国人観光客もコスプレがますます楽しめること請け合いだ。
ライター／横山由希路
