MAIL MAGAZINE Vol.1 2022
女子力が高くて超カラフル。
御朱印マニア要注目の神社
ハッピー、ラッキー、ファンシー、カラフル、ピース、ドリーム！ モデルのアン ミカさんじゃなくとも、気分の上がる横文字がつい頭に浮かぶ。それが新橋の烏森神社だ。
JR新橋駅烏森口から見てニュー新橋ビルの裏手にあるこの神社、色鉛筆なら到底12本では収まりきらない配色で彩られている。小さな境内は、赤・金・緑・銀・青・黄・ピンク・水色……と、“色鮮やか”を通り越して少々“色使いが渋滞気味”なのが面白い。
“色味が渋滞中”なのには訳がある。烏森神社には「心願色みくじ」があり、その案内板も願いごとを書く茶屋風の小部屋も、みくじに輪をかけて派手なのだ。ちなみに色みくじの赤は恋愛運。黄は金運、青は仕事運、緑は健康運を司る。原色が放つパワーは、参拝者の運気を否が応にも上げてくれそうだ。
また境内には、黒いカラスのマスコットが至るところで顔を出す。烏森神社公認のゆるキャラ・こい吉だ。神社と同じ天慶3年（940年）生まれの1081歳で、Twitterのフォロワー数は1.3万人。2021年で10種類以上も授けた烏森神社の御朱印情報を、Twitterで美しい写真を添えて紹介している。
ここからは御朱印の話をしよう。なんと、御朱印も境内に引けを取らない華やかさだ。
蛍光ピンクの文字にメタリックピンクの梅の花は、「ひなまつり御朱印」。「例大祭特別御朱印」は中央の社名がド派手な金の箔押し。四隅は、銀の箔押し稲穂をくわえた黒いカラスが鎮座する。「七夕御朱印」は蛍光グリーンと墨の文字。緑の巴と金色の星が社名を引き立てる。
特別御朱印と共に授けられる塩も、女子力の高い内容だ。ひなまつりは桜でんぶ色、夏はスカイブルー、新嘗祭と年末はオレンジ。それぞれ天然着色された瀬戸内の塩がいただける。料理に使ってもバスソルトにしてもよし。ショップの気の利いたお土産みたいだ。
なお、令和4年1月にいただける御朱印は2つある。1つ目は、正月一日の日付と元旦印が入った「新春干支御朱印」。これは三が日以降も継続する。次は1月中旬以降に登場する「節分祭特別御朱印」。例年通りだと、干支と色みくじカラーの巴が添えられたデザインだ。
境内も御朱印もカラフルな烏森神社。一度、色の渦に巻き込まれてみては？
ライター／横山由希路
