大谷翔平らの指紋付きトロフィーが見られる! 知る人ぞ知る野球の聖地が大フィーバー
東京ドームにある各ゲートの間には、飲食店やグッズショップが軒を連ねる。実はその中に、甲子園球場の蔦を彷彿とさせるような緑色の門構えで、一見素通りしてしまう地味な場所がある。それが野球殿堂博物館。実はこの博物館、これまでいつ何時に訪れても、ゆったりと観覧できる場所だった。そう、大谷翔平らが大活躍した3月のWBC優勝までは。
私が訪れた時は、企画展 「WORLD BASEBALL CLASSIC 侍ジャパン、世界一への挑戦 優勝記念 特別編」の開催中だった。個人的に笑ったのが惜しくもケガでWBCを離脱したシカゴ・カブス鈴木誠也のユニフォームの上に、ロバート・秋山竜次とコラボした鈴木誠也自らの体モノマネ変顔Tシャツが一緒に飾ってあったことだ。WBC前に売り出されたこのTシャツまで飾るとは。スタッフさんのオタク心と笑いのセンスが光る展示だった。 企画展が終了しても、WBC関連資料は引き続き展示される。監督や選手たちの指紋が見えるWBC優勝トロフィーや決勝のアメリカ戦を含む侍ジャパン各試合のウイニングボール、大谷翔平着用ユニフォーム・ヘルメット、日本の選手たちがベンチに持ち込んだペッパーミルなどは見られるのでご安心を。ちなみに通常展示でファイターズ時代の大谷のユニフォームも飾られているので、メジャーに行ってから彼の体がどれだけ大きくなったかも確認できる。 企画展以外では、プロ野球12球団の人気選手が使用した道具の展示コーナーも。ヤクルト・村上宗隆のユニフォームで体の大きさをひしひしと感じ、マウンドを掘る右足だけ作りを変えている中日・柳裕也のシューズに驚き、練習量を彷彿とさせる至極汚れたソフトバンク・今宮健太のバットに感じ入る。その他、ほぼ軍手としか思えない明治時代のグローブが展示された野球の歴史を紐解くコーナーや、かつての甲子園球場のダッグアウトで使用されたベンチに腰掛けて球界の名シーンが観られる映像ブースもある。 知る人ぞ知る博物館が大勢の人に見つかってしまった。今はそんな心境だ。ちなみにWBCフィーバーで8月末まではローソンで日時指定券を購入するか、現地で整理券をもらってからの入場となる。WBCで野球に目覚めた人も濃厚なプロ野球ファンも、ぜひご覧あれ。
ライター/横山由希路
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