入社してすぐの配属は、開業準備室。開業前のホテルに所属という形でした。入社したての社員にできることは限られているため、まずはほかのホテルで宿泊部門の基本業務を学びました。また、レムの認知を上げるためのさまざまな施策にも携わりました。レム日比谷がオープンしたあとは、次にオープンを控えるホテルの開業メンバーに異動しました。
事業管理を経て、12年目に再び開業準備に携わることになりました。「レム京橋」と「レムプラス銀座」の立ち上げを担当し、従来ブランド「レム」と「レムプラス」の差別化を図るため、内装やアメニティ選定に奔走。タイトなスケジュールのなかで、工事の遅れといったトラブルもチームで乗り越えました。
2024年には、新ブランド「グランレスパイア」の開業準備に着手。「都会の安らぎ」をテーマに、クラブフロアの運用や再生プラ製の割れないグラス、香り付きおしぼりなど、細部までこだわり抜きました。さらに、宿泊マネージャーとして、開業後も課題をひとつずつ改善し、多様な経験を持つスタッフと共に、安定したホテル運営を目指しています。
私のキャリアの大部分は「ホテルの開業準備」と共にあります。たとえば最新の「グランレスパイア」では、既存ブランド「ホテル阪急レスパイア大阪」との違いをどう出すかが課題でした。「ひとつ上の安らぎ」を実現すべく、全室へのコーヒーマシン導入からクラブラウンジの設置をはじめ、備品の一つひとつも自分たちで選定しました。予算や納期の壁にぶつかりながらも、既存のルールにとらわれず「これならグランと呼べる」というホテルを実現。特に、今回新しくできた試みは、「客室の食器設置」。引き出しの仕切りサイズまで綿密に計算し、こだわりを詰め込みました。
マネージャーとして、個々のスキルや性格を見極めた「業務分担」を大切にしています。一人ひとりの適材適所を見極め、スタッフが主体的に動ける環境を整えています。開業時には、さまざまな既存ホテルからスタッフが集まるため、それぞれに身についているやり方が異なり、混乱することもあります。しかしその「バラバラ」な知識・経験を活かして、最適な業務を任せる。そのためにはお互いのコミュニケーションは欠かせません。「そんなやり方があるのか!」という発見を得ながら、スタッフの働きやすい環境づくりに日々努めています。
現在の目標は、開業して間もない「グランレスパイア」の安定運営です。実際に営業を始めると、お客様の想定外の動きや案内の難しさなど、計画段階では見えなかった課題が見つかりました。大切なのは、それをただの「トラブル」で終わらせず、改善の種にすること。最近ではスタッフから「どうすればいいですか?」ではなく「次はこうしたい」という能動的な提案が増えてきました。一つひとつの課題をチームで乗り越え、お客様にとっても働く私たちにとっても、より快適な環境をつくり上げることが今の私の使命です。