重要テーマに基づく
取組方針
温室効果ガス排出量削減による低炭素社会、
および食品廃棄物抑止による循環型社会の実現に向けた
環境保全活動を推進します。
CO₂削減に向けた取組
お客様がホテルをご利用する際の選択肢に
CO₂排出量を実質ゼロにするオプション・プランの導入
イベントや会議で使用する電気を再生可能エネルギーに置き換えするオプション【CO₂ゼロMICE®】と宿泊することで生じるCO₂排出相当量をカーボン・オフセットできるプラン【CO₂ゼロSTAY®】を導入。CO₂実質ゼロが可能な環境に配慮されたイベント開催・宿泊の機会を提供することで、お客様と共に次世代における脱炭素社会の実現を目指します。
CO₂削減に向けた取組
さまざまなCO₂削減の取組がある中、電力による削減に重点を絞り、最初の取組として2011年の東日本大震災以降、ホテル館内のLED化を進めてきました。現在はCO₂排出量の削減達成に向けて、人感センサー照明や一部ホテルでの再エネ電力の導入など他の節電活動とあわせてさらなる推進を目指しています。
CO₂排出量の推移
脱プラスチックに向けた取組
法令12品目と独自の8品目 計20品目を設定2023.11.1更新
環境問題対策として2022年4月より施行の「プラスチック資源循環促進法」に基づき、同法が指定する客室アメニティーなど対象12品目のプラスチック提供量削減の目標を定めています。
<法令目標設定>
特定プラスチック 使用製品の提供量 ( t ) |
特定プラスチック使用製品の提供量と 密接な関係を持つ値 |
特定プラスチック使用製品の 提供に係る原単位 (g/人) |
|
---|---|---|---|
基準年度2021年度 | 20.5 | 宿泊人数 | 15.0 |
目標年度2025年度 | 15.1 | 宿泊人数 | 6.0 |
変化率 | △26.2% | +84.0% | △60.0% |
<特定プラスチック提供量の推移>
またプラスチック使用製品産業廃棄物等を排出する事業者として、対象を特定プラスチック12品目に、独自で選定した8品目を加え「20品目」 と当社で定め、使用の合理化と法令・ガイドライン等に基づく排出の抑制および再資化等に取り組んでいます。
【20品目】
●特定プラスチック12品目
歯ブラシ、ヘアブラシ、カミソリ、クシ、シャワーキャップ、スプーン、フォーク、マドラー、ストロー、ナイフ、衣類用ハンガー、衣類用カバー
●独自で選定した8品目
スリッパ、ペットボトル、コットン、綿棒、ミニボトル、シューシャインペーパー、ランドリーバッグ、サニタリーバッグ
客室内アメニティーの取り扱いを変更2023.5.15更新
客室内にご用意している一部使い捨てアメニティーをフロントロビーでの提供※に変更しています。お客様が必要とする分だけをお取りいただくことによる「ごみの排出量の削減」のほか、「環境に害のある物質をなるべく削減」するために、プラスチック素材のアメニティーアイテムの軽量化や環境に配慮した商品に順次切り替えています。お客様には快適にお過ごしいただくため、チェックイン時のお声がけおよび啓蒙活動POPを客室内に設置しています。
※第一ホテル東京、ホテル阪急インターナショナルは客室内に設置しています
環境に配慮したカトラリーへ切り替え
直営レストラン・宴会場で使用するプラスチック製ストローの素材を環境に配慮したものへ2019年7月に切り替えて以降、これまでにスプーン・フォークの切り替えが完了しています。
日本は一人あたりのプラスチックゴミの排出量がアメリカに次ぎ世界で2番目に多く、年間32kgにも相当します。※ そこで、プラスチックの使用自体を削減する必要があるため、直営レストランではストローを必要とするお客様にのみ提供するような取組を開始しています。
※出典:UNEP国連環境計画の報告書
使い捨てスリッパから常設のルームスリッパへ切り替え2023.11.1更新
法令対応製品の特定プラスチック12品目にとどまらず、客室にご用意していたプラスチック原料が主成分の使い捨てスリッパを、常設の「ルームスリッパ」に切り替えることで、さらなるプラスチックごみ削減を推進しています。この取組は、プラスチック総排出量の約577トンのうち、約10.6%にあたる約61トン(約133万足分)の削減に繋がります。
切り替えホテル:大阪新阪急ホテルを除く16ホテル
※プラスチック総排出量ならびに削減量は、16ホテルの実績や使い捨てスリッパの使用量より算出
アクリル板のアップサイクル
新型コロナウィルスの感染対策で主にレストランや宴会場で使用していたアクリル板を回収、コースターにアップサイクルし、一部のレストラン店舗で使用しています。
使用ホテル:第一ホテル東京、ホテル阪急インターナショナル、大阪新阪急ホテル、千里阪急ホテル、宝塚ホテル
自然にやさしい取組
客室内のリネン類の再利用による
節水と洗濯汚染の低減
連泊されるお客様を対象に、1泊目に使用した客室内のリネン類を、そのままご使用いただくことで、洗濯により排出する汚水量の低減に努めています。
またこの取組により節約された洗濯代の一部を各地域の環境保全団体等へ寄付しています。
2023年度の寄付額:6,802,550円
食品廃棄物削減の推進
食品廃棄物削減やリサイクルによる
循環型社会への貢献
食品ロスが問題視される中、まず事業所ごとに食品廃棄物の実態を把握することから着手し、食品廃棄物計量システムのテスト導入を開始、対策を検討しています。
また第一ホテル東京では生ゴミを堆肥として、大阪新阪急ホテルでは生ゴミを養豚飼料としてそれぞれ再利用し、廃棄物の削減と資源の有効活用を図っています。
食品廃棄物計量システム導入ホテル:
ホテル阪急インターナショナル、宝塚ホテル、第一ホテル東京、ホテル阪急レスパイア大阪、ホテル阪神大阪